内川選手「寂しさもあるけど、ホッと」 23、24日に最後の試合

倉富竜太
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 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスなどで活躍し、独立リーグの「大分B―リングス」(大分市)に所属する内川聖一選手(41)が21日に引退を表明した。SNSでは、23、24日に臼杵市である試合が最後になるとして、「球場に足を運んでいただき、プレーヤーとしての最後の姿を見てもらえるとうれしいです」とつづった。

 内川選手は大分工業高を卒業後、当時の横浜に入団し、その後、ソフトバンク、ヤクルトで活躍。セ?パ両リーグで首位打者を獲得し、通算2186安打を記録した。昨年9月に、日本野球機構(NPB)からの引退を表明した。

 「現役を続けたい」「生まれ育った大分に恩返しをしたい」と同年12月に、大分B―リングスへの入団を発表した。選手として活躍しながら、県内で野球教室を開催したり、小学校で講演をしたりしてきた。

 この日のSNSでは冒頭、「2023年シーズンをもちましてプロ野球選手を卒業します」と投稿。その上で「2度目の引退のご報告をさせてもらえることになりました」とし、「松岡少年野球クラブで野球を始め、約33年間プレーヤーとしてやらせてもらいました。その生活が終わることへの寂しさもありますが、それと同時に少しホッとしている自分がいるのも正直な気持ちです」と思いを述べた。

 内川選手はフジジンの杜スタジアム(臼杵市)での23日の北九州下関フェニックス戦、24日の火の国サラマンダーズ戦に出場する。

 佐藤樹一郎知事は引退表明を受け、「内川選手は日本の野球界の第一線で常に多くのファンを魅了し、希望と感動を与え続けていただいた。今年は大分B―リングスに所属して若い選手の見本となりチームを引っ張っていただいたほか、少年野球教室でも指導していただくなど、県のスポーツ振興のためにもご尽力いただいた。大変お疲れ様でした」とコメントした。

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